Photo:Fricker – Ishibashi Shunsuke
マーケティングとテクノロジーを軸とした事業を手がけるトレンダーズが運営する、インバウンド情報に特化した調査機関「インバウンド総研」は、外国人300名に対して実施した「夏の日本」に関する調査結果をまとめた。
外国人のイメージは、桜の春、紅葉の秋、雪の冬、イベントの夏
調査の結果、日本の夏に対する外国人のイメージは、桜の春、紅葉の秋、雪の冬に対して、夏はイベントの季節と認識していることが明らかになった。
「もし日本を訪れるならどのシーズンに行きたいか」(複数回答)の設問では、春が72%、秋が64%、冬が52%、夏が46%という結果になった。他の季節に比べて夏は低いものの、約半数が興味をもつシーズンであることがわかった。
また「夏の日本でやってみたいこと」を尋ねると、もっとも多い79%だったのが「夏祭り」。2位は67%が挙げた「花火」で、日本ならではの定番イベントが1・2位となった。
3位は「浴衣を着る」となり、外国人の目から見ると、日本の民族衣装である浴衣を着用して、祭りを楽しみたいと考える人が多い。そのほか「流しそうめん」(40%)といった日本独特の魅力を感じさせる夏の風物詩が続いた。
江ノ島電鉄や大井川鐵道など、ローカル鉄道にも関心
日本の夏といえば音楽フェスだ。新潟県の「FUJI ROCK FESTIVAL」、茨城県の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」、千葉県と大阪府で開催する「SUMMER SONIC」などが人気だが、外国人が夏の日本でやってみたいことでも「音楽フェス」があげられた。
また台湾・平渓線とともに「乗車券交流」を推進する江ノ島電鉄や、きかんしゃトーマスを忠実に再現したSL電車を運行し、海外からも反響を得た大井川鐵道など、外国人観光客を取り込もうとする動きが活性化している「ローカル鉄道」(34%)にも関心が集まった。
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最後に、自由回答にて「日本の夏の印象」を尋ねたところ、「高温多湿な印象がある」「とても暑い」といったように、東南アジア諸国からも日本の厳しい暑さについて声が上がった。また「浴衣を着た人や屋台のある夏祭り」や「祭り」など、祭りをはじめとした独自の風習に対する印象を挙げる人が多く見受けられた。
この調査は2015年6月12日(金)~6月16日(火)に、中国、台湾、韓国、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、アメリカ、フランス、ドイツ、メキシコなどを含む37カ国の300名を対象に、インターネット上で実施した。
Source:インバウンド総研
Writer:あちゃ