Photo:Fricker – Cecil Lee
マレーシア・クアラルンプール国際空港の新格安航空ターミナル「KLIA2」で、地盤が沈下しており、滑走路にひび割れが見つかったことが分かった。マレーシア各紙が報じている。
KLIA2は工事が遅れ2012年4月の完成予定が延期、2014年5月にオープン
Photo:Fricker – placesandfoods.com
同ターミナル「KLIA2」は格安航空の需要の高まりを受け、現行の格安ターミナルLCCTに代わるものとして建設開始。当初の完成予定は2012年4月だったが、設計変更などに伴い工事が遅れ、3度にわたって完成予定を延期。最終的に2014年5月にオープンした。
KLIA2の建設場所は沼地地帯だったため、地盤が柔らかく沈下しやすい状態にあった。7月27日(月)付の報道では、同日現在は水が溜まっているため、飛行機が水たまりの中を走行しなくてはいけない状態に。地盤が沈下した場所では部分的に修理を実施したが、滑走路はいまだに沈下し続けているという。
エアアジア「このままKLIA2を使用するとフライトの遅延や事故につながる」
KLIA2を発着する便数が最大の航空会社エアアジアは、このまま同ターミナルを使用すると事態が悪化し、フライトの遅延や事故につながる可能性があるとして、運輸省と空港の運営会社に対して永久的な解決方法を求めている。
Photo:Fricker – Michel Ouimet
エアアジアの最高経営責任者(CEO)は、問題が解決されない場合は旧LCCTターミナルに移転する可能性があると明らかにしている。
なお、空港の運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)は、KLIA2について7月28日(火)に、「駐機場や誘導路は安全であることを保証する。国際民間航空機関(ICAO)の標準と推奨事項に基いて、民間航空部門(DCA)によって非常に厳格な規制制度に準拠している」と発表している。
Source:エアアジア,Malaysia Airports Holdings Berhad
Writer:あちゃ